旦那の育った家庭環境

旦那はどうやら、すぐにカッとなってしまう自分の性格に悩んでいるようだった。

暴力も伴う喧嘩のあとに旦那が発した言葉がある。

「お前と仲良くしたいのに、できないんだ!」

DVをしてしまう人というのは、育ってきた家庭環境の影響は大きいらしい。

旦那の実家は、父親が絶対。常に父親が一番で決定権は全て父親にあったようだ。


義父と義母はいっつも喧嘩をしていたと旦那から聞かされたこともある。

義実家にいっても、夕飯のときにサラダを取り分けるスプーンが無いだけで、怒鳴る義父。
「おい!スプーンがないと取り分けられないじゃないか!」

夕飯が寿司だったとき、義母がお漬け物を出した。
「こんなもん出すんじゃねぇ!寿司には合わない!」

洗面所のタオルがかかってなかったとき。
「おい!タオルがかかってないぞ!どうなってんだ!」

毎回こんな感じで、いっつもピリピリしている。とても気まずい、居心地もわるい。
こんな義実家だ。


でも、おそらく旦那はそれが当たり前で育ってきた。


旦那は自分が家族を持ったら、自分も家族を支配できるはずと思っていたに違いない。


ところが、それがうまくいかない。


自分に従うべき妻のわたしが、自分の言うことを聞かない、自分を一番に立ててくれない。それが許せない。


そんな歪んだ思い込みがあるんだろう。

誰だって自分の育ってきた環境が一番なのだ。

ある意味、旦那も被害者かもしれない。


でもこの負の連鎖は止めなければならない。
息子には絶対にこのような男になってほしくない。