通報された?

詳しく話を聞いていく。


どうやら精神科か保健所で妻に暴力をふるってしまう事を話した際に、通報されてしまったようだった。



後にDV被害者支援センターの電話相談で話を聞いた際、このように加害者が自分のDVを告白した際に通報されてしまうケースはたまにあるらしい。



電話がかかってきて、電話口の職員からこう言われたそうだ。


あなたのやっていることは虐待になります。
面前DVの可能性がありますので、子どもの様子を見させてください。


ただ、そこには児童相談所の職員がいきます。
児童相談所は権力を持ってるので、その場で強制的に子供を一時保護する可能性もあります。
ただ、それはこちらとしても得策ではないと思います。

と言われて

旦那がそれはやめてください。と

では、その代わり、子供の様子をみたいので、絶対に⚪⚪日に子供を連れてきてください。

と言われて連れていくようだ。

指定の日に行かなかったら、児童相談所の職員か行政の職員が強制的に学校と幼稚園に行って子供と会います。
なので必ず来てくださいと。


もうびっくりしすぎて言葉もなかった。


児童相談所ではなく、結果的には保健所のこども家庭支援センターに子供をつれていくらしい。


こうしてわたし達家族は行政機関と関係ができたのだ。


でもこれはわたしや子供にとっては悪くないことだった。

旦那が子供を連れていく

何日か経ったあと、義理母から連絡があった。

 

メールで

遅い時間だったが、電話で話がしたいと。

 

ちょっとめんどくさいなー。。。

と思ったが、電話をすることにした。

 

話をしてみると耳を疑う内容が

 

なんと児童相談所から旦那宛に電話がかかってきたとのこと。

1週間後に旦那が子供二人を連れて、児童相談所に連れていくことになったと。

旦那からはわたしには言わないでくれと口止めされているが、どうしても伝えておきたくて。と

 

えーーーーーー!!!!!

 

電話口で思わず叫んでしまった。

今なんて言いました?児童相談所

なんで?なんでそうなったの?

 

 

児童相談所という言葉に動揺してしまった。

 

 

子供達はどうなってしまうのか

 

 

さらに詳しく話をきいた

旦那 精神科へ

相変わらずの旦那との冷戦状態。



DV更正施設に電話し、精神科にも自ら出向いたようだ。



なぜ精神科?
まさか精神を病んでるせいで暴力をふるってしまったと言い訳に使いたいのか?!
色々考えてしまった。



旦那は精神科の先生に
「自分は妻に暴力をふるってしまいます。」
「このままでは自分は逮捕されてしまうかもしれません」
「子供もびくびくして怯えています。」
「どうしたらいいですか?」
と自分のことを話したようだ。



わたしは旦那から精神科にいったことを後から聞いたのだが、まさかこんなふうにバカ正直に話したとは。



だが、この旦那の行動が後にとんでもないことを巻き起こす。

旦那の育った家庭環境

旦那はどうやら、すぐにカッとなってしまう自分の性格に悩んでいるようだった。

暴力も伴う喧嘩のあとに旦那が発した言葉がある。

「お前と仲良くしたいのに、できないんだ!」

DVをしてしまう人というのは、育ってきた家庭環境の影響は大きいらしい。

旦那の実家は、父親が絶対。常に父親が一番で決定権は全て父親にあったようだ。


義父と義母はいっつも喧嘩をしていたと旦那から聞かされたこともある。

義実家にいっても、夕飯のときにサラダを取り分けるスプーンが無いだけで、怒鳴る義父。
「おい!スプーンがないと取り分けられないじゃないか!」

夕飯が寿司だったとき、義母がお漬け物を出した。
「こんなもん出すんじゃねぇ!寿司には合わない!」

洗面所のタオルがかかってなかったとき。
「おい!タオルがかかってないぞ!どうなってんだ!」

毎回こんな感じで、いっつもピリピリしている。とても気まずい、居心地もわるい。
こんな義実家だ。


でも、おそらく旦那はそれが当たり前で育ってきた。


旦那は自分が家族を持ったら、自分も家族を支配できるはずと思っていたに違いない。


ところが、それがうまくいかない。


自分に従うべき妻のわたしが、自分の言うことを聞かない、自分を一番に立ててくれない。それが許せない。


そんな歪んだ思い込みがあるんだろう。

誰だって自分の育ってきた環境が一番なのだ。

ある意味、旦那も被害者かもしれない。


でもこの負の連鎖は止めなければならない。
息子には絶対にこのような男になってほしくない。

旦那、DV更正施設に電話する

旦那がDV更正施設にいくなんて、絶対に口だけだと思っていた。

でも義母と連絡をとりあっていると、本当にDV更正施設や区の保健所に連絡しているようだった。

旦那が仕事の日、洗濯物を旦那の部屋に置きにいく。
そこで部屋に置かれたメモ書きがあった。
見てみると

区の保健所の相談センター
横浜のDV加害者更正施設
電話番号と、電話した際に自身で書いたメモがあった。

区の保健所相談センターに電話したであろうメモ書きには

[DV女性被害者の保護や相談受付サービスしかない]
[加害者側のサービスなし]

と書かれていた。

そりゃそうだ。

横浜のDV加害者更正施設には、通う期間と料金が書かれていた。

行動はしているようだった。

でもまだ信じられなかった。

旦那、ついにDV更正施設へ?!

あれ以来、義母は旦那に連絡を取り続けてくれていた。
内容はたぶん、もう絶対に暴力をふるってはいけないこと(当たり前すぎて情けない)
気持ちのコントロールをすること。
カーッとなったら外に出て、一旦深呼吸をすること!
などだと思う。

わたしと義母も連絡を頻繁にとりあっていた。

するとある日、義母から旦那がDV更正施設にいこうとして、調べているようだと聞いた。

あたしは疑心暗鬼だった。
あの旦那が?
私がいくらそういうドメスティックバイオレンス加害者更正施設にいってくれとお願いしても、一切行かなかったのに。

旦那自身も、暴力をふるってしまう自分自身に悩んでいるのか?!

義母からは、息子も前向きに頑張っているから、なんとか離婚だけはしないでほしい。見守ってほしいとのことだった。

家庭内別居

しばらく旦那は部屋にこもり、いつも通りの冷戦状態だ。
でもこれはこれで、旦那と顔を合わせなくていいから楽でもある。

でもやっぱり、旦那の部屋からの異様な空気が漂う家は居心地がわるい。

そしていつも不思議なのだが、旦那が悪いのになぜかわたし達が旦那をいじめているような感覚になる。
おかしな感覚。

でも、大人なのに、父親なのに、なんとも情けないとも思う。
部屋にこもって、妻からも子供からも部屋に様子すらみにきてもらえないのだから。

こちらも開き直って徹底的に無視して、なるべくわたし達は普通の生活をする。

そのうち爆発する日が必ず来ると思うと恐怖を感じた。